DCフィルム・ユニバースとして公開された”バットマンvスーパーマン/ジャスティスの誕生”は評価が大きく別れ、割合的にはネガティブな反応の方が多い作品でした。
BvSのオープニングシーンではバットマンの悲劇的なオリジンを素早く描かれており、ブルースの両親が強盗に襲われ殺害されます。
そして両親の葬儀中、子供のブルースは涙の中で走り去り、穴に落ちます。
そこでコウモリの群れに囲まれ、若いブルースはその後のダークナイトとしてのインスピレーションを得て別のアイデンティティを掴むことになります。
しかし、ザック・スナイダーのビジョンでは若いブルースが多くのコウモリと一緒に空中に浮かび始め穴の上にある光に向かって行きます。
この超現実的な瞬間をその後のベン・アフレックのブルース・ウェインが持っていた夢のような幻想的な瞬間を《美しい嘘》としてスナイダーは描写しました。
しかし多くのファンにはその意図が伝わりづらかったようです。
このシーンについてザック・スナイダーは説明しています。
ザック・スナイダー
夢の中で正しい人は正義を求めているが、正義を求めて暗闇に導き、道徳的な規範が問題になっている。
あるいは光の嘘が正義になるための悲しみの構造物かもしれない。
ザック・スナイダーはキャラクターに深い敬意を払っていたようですが、残念ながら伝わりづらかったようです。
そのビジョンの詳細と深さは、多くのファンが”スナイダー・カット・オブ・ジャスティス・リーグ”をリリースしてほしい理由の1つに過ぎません。
オレンジ色や青色の空のような単純な変化以外にもスナイダーのイメージには微妙な参照やテーマがコールバックがあり、ジョス・ウェドンは決してエミュレート(真似及び模倣)しなかったかもしれません。